トーシロの巨塔

いままでに出会ったトーシロをご紹介します。専門家はトーシロの恐ろしさを肝に銘じて,正しい知識の普及に努めるべし。


1.ふつうのトーシロ(その1)

A子「大学ではどんな勉強をしてたんですか?」
水垣「化石やってました」
A子「カセキって何ですか?」
水垣「‥‥‥」

A子さんは小学生とかじゃなく一応社会人です。


2.ふつうのトーシロ(その2)

「東海地震とか富士山の噴火がいつ起こるかよくわからないってテレビや新聞では言ってますけど,本当は専門家は全部わかってて隠してるんでしょう?」


3.ふつうのトーシロ(その3)

これは又聞きですけども。ずいぶん前の話だが,「東京で×月×日に大地震が起こる!」というとんでもないデマをとばした奴がいた。東京のB子さんはそれを信じてしまい,勤めていた会社を辞め,実家(といっても東京からあまり遠くないらしい)に帰って家族全員で震えていたという。もちろん大地震なんか起こらなかった。


4.確信犯系トーシロ

ひとつ年下の従妹が同じ高校に入って来た。当時,高校の理科は物理・化学・生物・地学の4科目で,うちの高校は単位制で生物や地学は必修ではないのだが,総単位数をかせぐためにほとんど全員が履修する。ところがその従妹はどーしても地学は嫌いだから絶対やらない!と言って1人だけ履修せず,地学の時間は図書室にいた。そこまでするかー!? 私と足して2で割るとふつーなのか? ちなみにその子は証券会社に就職して,外資系証券会社に随分な契約金で引っこ抜かれたらしい。私は経済方面には全くキョーミないから,やっぱし足して2で割るのか。


5.天文学系トーシロ

父が天文台に勤めていたころ,毎年,夏休みの終わり頃になると小学生から夏休み中の天気についての問い合わせ電話が殺到していたという。それは気象台だ! もちろん天文台でも観測の都合上,天気は記録しているので,いちおう教えてあげたそーですが。また,ある時,実家に帰ると「富士山大爆発」とかいう本があった。その内容に関して天文台に問い合わせがあるので読んでおかなければならないそうである。いったいどういう理屈で富士山噴火>天文台なのか全く不明。そりゃー地質屋のほうが読んでないといかんかと思い,読み始めてみたが,2,3ページ読んだところで「太平洋上に高気圧が居座るので地盤にかかる圧力が上昇して‥‥」となったのでぶん投げた。

書いちゃってから思い出したんだけど,「富士山大爆発」の著者はたしか元気象庁だ。すると気象庁=気象台=天文台というマチガイで天文台に問い合わせが来たんだろうか。そんでたしかこの本ではいつ頃噴火すると明記して,その期間内に噴火しなかったので著者が謝罪会見をしたはずだ。


6.分類学系トーシロ

妹は文系だが,ある時,知人と「亀は爬虫類だから‥‥」という話をしていたら,そばにいたCさんが「えっ?!」と驚いた。
C「亀って爬虫類だったんですか?!」
妹「あのね,両生類じゃないんだよ」
C「甲殻類じゃなかったんですか?!」
妹「‥‥‥」

そりゃ甲羅はあるけど。


7.気象学系トーシロ

妹の知人でもう1題。

妹「富山の蜃気楼って,どこが見えてるのかな〜,能登半島かな〜」
D「えっ! 蜃気楼ってペルシャの町が見えるんじゃないんですか?!」
妹「‥‥‥」

Dさんはアラビアン・ナイトか何かの蜃気楼しか知らなかったらしい。


8.日本人としてどーなんだ

皇太后が亡くなった直後のこと。

E子「最近亡くなったあの人って、どーゆー人なんですか?」
水垣「どーゆーって‥‥天皇のお母さんじゃん」
E子「何ですかそれ? 美智子さんなら知ってますけど」
水垣「だーかーらー、美智子さんは天皇の奥さんでしょ」
E子「何ですかそれ? 美智子さんならわかるんですけどねー」
水垣「‥‥‥‥‥」
E子「で、あの亡くなった人って、美智子さんとどーゆー関係なんですか?」
水垣「‥‥美智子さんの‥‥お姑さん!」
E子「あー、わかりました!」

わかってねぇ!天皇を知らなくて美智子さんを知ってるって、美智子さんが何だと思ってるんでしょーか???

E子さんは若いけど一応社会人。主義主張がどうであろーが、
「日本には天皇と総理大臣がいる」
ってのは、日本人で社会人なら基本中の基本ではなかったのか‥‥新人類現る。


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